常連さんが集まるお店。

2005.09.30 21:25|ポルトガル

リスボン3日目のお昼ご飯。
お友達から借りた雑誌Figaro Japon紙に掲載されていたお店が街歩き
していた私の目の前に現れたのでちょっとどきどきして入ってみました。
賑やかな通りから一歩入ったところにあるこのレストランは
外観からしてとてもローカルな雰囲気です。

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恐る恐るお店に入った私達は地元のおじさんたちが集う古いカウンター
を抜け、遅い昼ごはんを取る人達がゆったりとした雰囲気を作る、
古いアズレージョ(タイル)が取り囲む部屋に通されました。
お店にいる私達以外の人は皆知り合い?と思うほどあちらこちらで挨拶が
交わされます。そんな光景が作る和やかな雰囲気がそこにありました。
それは何だかポルトガルの日常風景を描いた映画の世界に迷い込んだ感じ。
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高いアーチ状の天井には古い木製の扇風機が廻り、不思議な形の
蛍光灯の照明がゆるく、だけど明るく照らしています。
常連さんの話し声がボワン、ボワンと反響して何だか心地いい。
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お店に入った時、ポルトガル語で「君達フィガロを見てきたんだろ?」と
訪ねてきた気さくで貫禄タップリのウェイターさん(何と50年近く
働いているそう!)。彼にまず持ってきてもらったのは、ポルトガルでの
食事ではお馴染みとなったテーブルに座れば出てくるつき出したち。
ここでは熟れた黒オリーブと素朴なチョリソー、そして黄色いパン。
黄色のパンはちょっと甘めの懐かしい風味です。
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ここでのメニューはすべてポルトガル語。
もちろん全然解らないので先ほどのおじさんに「これは魚?お肉?」と
英語で質問しつつ選んだのがこちら。
銀色のお皿に山盛りになったジャガイモの下に隠れているのは
塩タラ(多分、ですが‥)の炭焼き。
生のトマトと玉ねぎもちりばめられて色みのないお皿を
明るくさせています。
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ここでも他のレストランと同様2人で分けれるよう取り皿が用意されました。
(これはまずフランスでは見かけない光景なので嬉しくなる私)
かりっとしたタラをジャガイモの下から取り出すと大量のオリーブ
オイルを発見!これは一度炭火で焼いてからオリーブオイルをからめ
たのかな?それにしてもすごい量のオイルなんです。
塩タラはちょっと塩分がきつめだったけど、味わい深い風味が
後を引いて美味しい!そしてタラももちろんのこと、付け合せの
ジャガイモがまたまた美味しい‥止まらなくなる美味しさなんです。

一見コッテリに見えるこの一品なんですが、オリーブオイルのマジック
か結構食べれてしまう。オリーブオイルの美味しい利用法って
こうやって豪快に使うんだろうなぁと感心してしまいました。
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そしてもう一皿はこのお豆の煮物のような一品。
写真では解りにくいんですが、イカと赤いお豆が煮込んであるんです。
これがもう私のポルトガルでのヒット料理!
おばあちゃんが作ってくれるようなごくごくシンプルな煮込み
なんですが、イカが柔らかくてお豆が甘くて‥美味しすぎる(涙)

ちなみにまたもう一度食べたいなぁと思ってもこのお店ではちょっと
難しいみたい。なぜならほとんど毎日メニューがその日の仕入れに
よって変わっていくそうなんです。だから常連さんがこれだけいるのかな。
そしてもう一つ常連さんを引き付けるのはお値段かも。
これだけ食べて、そしてワインも1本近く飲んで(ハウスワインで樽出し
のワインなんですが、美味しかった)一人10ユーロも行かなかった
と思います。(例えばタラは6ユーロちょっと。パリと比べると安い!)
20050928192816.jpg
ふと後ろの誰もいないテーブルに目をやると、ちょこんと美味しそうなメロンが。
この後味のある常連のおじさんが一人、前菜にこのメロンを
もくもくと食していました。何だかかっこいい~~~~っ
20050928192701.jpg
食事の後ウェイターのおじさんが嬉しそうに持ってきてくれたのが沢山の手紙。
これ全部、日本から来たお客さんが送ってくれたそうなんです。
おじさんはこうやって手紙をもらうのがとっても嬉しいとの事。
自慢の宝物なんだろうなぁ。私もこの記事プリントして送らなきゃ。
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私達がコーヒーを飲み終わり席を立ってもおじさんはまだまだ忙しそう。
すっかり穏やかな笑顔のおじさんと温かい風味のお料理に魅了されて
しまった私。またいつかリスボンに来る時があったらその時もここで
変わらず、ゆったり食事をしたいな‥そう思わずにはいられない
"何か"がこのレストランの空間にはありそうです。
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Palmeira(パルメイラ)
69,Rua do crucifixo 73 1100-182 Lisboa
Tel 21.3428372
営業時間:8時~20時 土日祭休み

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Comment

とろそれさん、こんにちは~

素敵なレストランですね。
お料理もだけど、店主さんが気さくだと、
時間そのものが密度濃くなる気がします。
お豆とイカ?ちょっと想像がつかないです。
行ってみたいなぁ。
こんな風に、お手紙を見せてくれるなんて、
相当嬉しいんですねぇ。
こういうこと、しないといけないですね。
とろそれさんの記事も、読めなくても
嬉しそうに眺めるんでしょうね(笑)。

たらうまそー☆
おじさんが手紙を嬉しそうにみせるなんて、ほのぼのね。
いいなぁ。

とろそれさん、ほんとうに素敵なレストランに遭遇されたんですね~。
こういうのも、出会いですよね。
店内の内装の美しさ、常連客さんたちが作り出す親密な空気、ウェイターのおじさんの気さくな笑顔がとろそれさんの文章を通してすご~く伝わってきて、私までとろそれさんが感じたそのレストランの「何か」を少し感じさせてもらえたような、幸せな気持ちになっちゃいました。

とろそれさん、こんにちは!
ポルトガルの記事を読ませていただいて、すっかり訪ねてみたくなりました。
タラ、すごくいい感じ...シンプルに炭火で焼いて、というのがパリではあまりお目にかかれない技?
素敵なヴァカンスをすごされたのですね!

久々のコメントっす!
いやあ 何故かまわりで密かにポルトガルブームじゃない?って 私も来月行くからか、、 情報ありがと~
でもね 行くのはなんと金土日の2泊3日 上のお店は土日お休み! 着いた日はFADOを聴きに行くぞ!と告知を受けてる私。パリで昼抜いて 夕方一人駆け込もうかな、、、
またのINFO待ってます!豆旨そう、、、

雑誌に載っているレストランが
実際に本当に素敵だった!ってことも
なかなかないですよね~。
それに、雑誌に掲載しておいて、
実際に観光客が来ると冷たい扱いを受ける、
ってゆうこともよくあるし…(泣)
Figaro Japon、いい取材してるなぁ~(笑)
お料理だけじゃなく、
店内の雰囲気や店員さんの人柄が
このお店の魅力を掻き立てていますね!
ホントに素敵!!
住所や外観の写真を載せてくださって
ありがとうゴザイマス!!(笑)
リスボンに行ったら、絶対行ってみたいな♪

好き、好き~、こういう雰囲気のレストラン!
まず、壁のタイルの色と模様の美しさに目がいき、
美味しそうなお料理にじゅるじゅる…です。
旅先でこういうお店に出会えるって、幸せですよね。
風情があって、いつまでもココロに残るような、そんな感じ。
黄色いパンは、ひょっとして日本のカステラのルーツになる
パンなのかな?

とろそれさん、帰ってきました~。
そちらのポルトガル旅行も楽しかったみたいですねっ。
リスボンで昔私が入ったレストランも、気さくな感じで料理が美味しかったのを思い出しました。
お豆とイカかぁ、いいですね。
スペインもポルトガルもお豆の煮込み料理がすごく美味しいと思う。
日本だとお豆をこうして煮込む料理ってないよね?スペインに来て感激してしまったもん。
ところで、え?C氏は完全帰国してしまうの?とろそれさんも帰国する時、銀ちゃんはどうするの?

古いアズレージョの上にある
お酒に興味がわいたのは・・・
私だけでしょうか。

いやー気になる。
かなーり気になる。

C氏、ご帰国そろそろなんですか?
寒いので気をつけてとお伝えください。

とろそれさん・・・もう少しパリにいてね。
遊びにいきたいし。
maki殿とまた3人ふらりぷち旅したいっす。

●モネさんへ
こんにちは~~お元気ですか??
このおじさん、とってもいい感じの方ですよね。
写真や手紙を見せてくれるその姿は・・まるでお孫さんの
写真を自慢するおじいちゃんそのものでした。
これは早く送らなきゃと思いもう10月・・月日の経つのは早い(汗)
お豆とイカは結構変わってますよね。
味もイカとは思えない食感でびっくり。
もう一度食べたいなぁ~~

●ばぶこへ
ばぶこも絶対このおじさん好きよ~~
ほのぼのな雰囲気がお店全体にあるの。
歴史的な重厚な雰囲気もするんだけどね。もう一度行きたいわ。

●minaさんへ
こんばんは、minaさん!
私の文章を通じて雰囲気を感じてくださったなんて。。嬉しいです。
私も書いている時に本当にあの美味しかったお料理や
お店のざわざわ感が蘇ってきて少し気持ちがヴァカンス状態に
なりました。なかなかそういう気持ちにさせてくれるレストランって
出会えないので何だか嬉しいです。

●micro_mimiさんへ
こんにちは~~お久しぶりです!
ポルトガル、いい感じですよね。
お魚の調理法はあくまで素人の私の予想なのですが(苦笑)
だけどとってもシンプルで美味しいお料理でしたよ。
街歩きがとても楽しいリスボンはオススメです!

●SAKURAさんへ
どうもどうも~~コメントありがと!
お豆のお料理、美味しそうでしょ?
これは見栄えより味に感動。ポルトガル料理の底力を見た感じでした。
SAKURAさんも是非ここのレストランに行ってみて!
一人でも最初は入りにくいかもしれないけど、入ってみたら
お店の人は優しいし、きっといい想い出になるはずです。
あ、おじさんとこにこの記事と手紙、持って行ってもらおうかなぁ。

●CANOさんへ
こんにちは~~~
CANOさんにも是非是非勧めたいこのお店。
雑誌に載っているお店にありがちな裏切られ方はまったく
無縁の素晴らしいお店でした。
フィガロジャポン掲載・・と聞くと、私なんかは高くてとても
とても・・見るだけで我慢って感じだったのですが、この
お店は安いし美味しいし雰囲気もいいしで感動。
是非ともリスボンに行かれる時は立ち寄ってみてくださいね!

●Monicaさんへ
こんにちは~~。お返事遅くなりごめんなさい~っ
ここのレストラン、Monicaさんも絶対お好きですよ!
ひなびた雰囲気なのに活気のある店内、映画の世界の
中に入り込んだ・・という言葉はこういう場所に存在するんだと
実感してしまいました。
何より安いのが嬉しい~~。パリでは考えられない
コスト・パフォーマンスでした(涙)
そういえば黄色いパン、カステラに似てますねぇ。
食感は荒いカステラ系だけどやはり甘くはなかったです。

●africaさんへ
こんにちは~。お返事大変遅れてごめんなさい!
africaさんご一家無事にスペインに戻られたんですね。
いつも旅行記楽しく拝見させていただいていました。
やっぱり海はいいですねぇ~(妄想)
そしてポルトガル!スペインと近いのでコスタデソルの風景と
比べて歩いてみたり・・だけどやっぱり近いようで全然
違うんですね。お料理はそれでも共通点がありますか?
お豆の煮込みは本当に美味しくて今でも忘れられない味です。

あ、ところで私とC氏の帰国、そして銀の問題なんですが
銀はいつかは日本に連れて帰るのですが、私の12月頃の帰国には
一緒に連れていけないようなのです。
検疫制度が変わったのを知らずのんびりしていたらこうなって
しまいました。銀の帰国は来年の春あたりかなぁ。

●ゴンさんへ
こんばんは~~
maki殿とゴンさんとでふらり旅、いいですねぇ。
だけど行けるかなぁ。私、多分12月頃の帰国なんですよ。
C氏は今月23日に東京へ。ぎゃ~~もうすぐだ~と
焦る毎日なのです。とほほ。
そうそう、記事のお酒、私もPCに写真を入れてから
その存在が気になり始めました。
なんのお酒かなぁ。やっぱりポルト酒かな??

●山由薄雾掩藏在黎明さんへ
!!
URLをたどって見たらPalmeiraの文字が!
ということは関係者の方なのでしょうか?
ブログ内の記事でもリンクしてくださっているし・・

だけど私ポルトガル語が解らないのです(涙)
一度ポルトガル人の方に読んでもらってからお返事しますね。
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とろそれ(河村晶子Akiko KAWAMURA)            

  • Author:とろそれ(河村晶子Akiko KAWAMURA)            
  • パリ・サンルイ島の小さなStudioに生息していたピアノ弾き。現在は東京在住。娘のN子、パリ生まれの猫の銀と一緒に暮らしています。ヘアメイクの夫C氏は現在マレーシアで単身活動中。

    ☆ホームページ開設しました☆
    ピアニスト河村晶子のホームページ
    http://akikokawamura.jimdo.com/




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